グループホームとは、そもそもスウェーデンで生まれた仕組みで、高齢者や障害者などが介護スタッフとともに食事の支度や掃除、洗濯など日常生活の中で自立支援をサポートしようというもので、5人〜9人の少人数制で自宅にいるかのようなアットホームな施設です。
一人で不自由なときには、介護スタッフがサポートしてくれるので、各々の望む生活を送ることができます。
介護が必ずしも必要でない共同生活を「グループハウス」と呼びます。
グループホームの特徴は、第一に「自立支援」です。普通の日常生活を行い、食事は各々が自分の分は自分で作ります。
当然、自分では出来なくなっていることもありますが、援助するスタッフは、なんでもお世話するのではなく根気よく見守り、入居者は無理の無い範囲で、自分で出来ることは自分でします。
援助するスタッフが手伝った方が、時間も手間も掛かりませんが、全てにおいてお世話をすることは、親切なようで老人にとっては良くないことと考えています。
自分のことを自分でやるということは、リハビリにもなるのです。
グループホームの入居者数は5人〜9人程度となっています。少人数制には理由があり、認知症の老人は長年暮らしてきた家族の名前すら忘れてしまう状態です。
ましてや初めて会った人の名前を覚えるのは非常に困難です。病院などのたくさんの人が行き来する環境では、認知症の老人には基本的な人間関係を結ぶ障害になってしまいます。
これに対してグループホームでは、少人数制なのでゆっくりと時間をかけることにより、認知症の老人通しでもお互いを認識し馴染むことが出来ます。
スタッフも老人一人一人の特徴を把握しやすくなるため、深い人間関係を築くことが出来ます。
また、老人同士の人間関係を尊重し、継続的なグループとして小規模な社会を形成し生活支援をしていくという意味で、グループホームと呼ばれています。
こうすることにより、老人はただスタッフにお世話されるというものでなく、それぞれ役割を持つようになり、認知症の進行を遅らせる効果があります。
大規模な施設の場合ですと、認知症の老人は社会関係を作りにくいということがあります。
グループホームの基本は「ユニットケア」です。一人ずつの個室と、共有スペースであるキッチン、ダイニングなど一般生活と同じ空間に少人数制で暮らしています。
ユニットケアの場合、個室にこもってしまわないよう、室内の移動や、外出する際には可能な限り共有スペースを通る構造となっています。
「ユニット」なので、「仕切る」という意味ではなく、小さなユニットごとに集まり、密接した人間関係の下、外部や地域との交流を広げてこそ、日常にメリハリを与える大切な要素となります。
たとえ小規模とはいっても、共同生活なのでプライベート空間は大切です。
昼間は、外出したり、デイルームで過ごしたりと、あまり個室で過ごすことは無いかもしれませんが、就寝前や就寝時は当然、個室で過ごします。
グループホームでは、それぞれの個室を自分好みにすることが出来ます。自宅から持ってきた使い慣れた家具や絵画、仏壇などなど。
みんなの集う場所と、個室をきちんと分け、各々のペースで暮らせるといった環境もグループホームの魅力の一つでしょう。
実際に入居している方は、どのような一日を過ごしているのでしょうか。例として、見てみましょう。